東京銀座達人株式会社公式。40代から美しく輝くために。ストレスは全くないほうがよいのでしょうか。答えはNO。東洋医学で「感情はどれもバランスよく出現するのがよい」とされているように、適度な緊張があるほうが、むしろ生き生きと活動できるのです。ドクターホソノ美容の達人・達人株式会社公式サイトで連載中。

連載コラム「美のリズム」
国際薬膳師 岡尾知子

vol.17
食卓にも手軽な薬膳鍋を

鮮やかな紅葉が終わると、枯れ葉が落ち、霜が降り、季節は一気に冬へと進んでいきます。
11月の二十四節気は「立冬」と「小雪」。この頃は七十二候では、地始凍(ちはじめてこおる)といって大地が凍り始める季節です。水仙が芳香を放つ時季でもあります。

二十四節気:半月ごとの季節の変化を示す暦。それをさらに分けて自然界の移ろいを知らせるのが七十二候。

手軽に薬膳鍋を!

「医食同源」「薬食同源」という言葉を聞いたことがあると思います。現在の漢方薬のルーツも、薬効のある素材を使ったお茶やスープでした。
この考えを最も手軽に実践できるのが鍋。ふだん何気なく食べている鍋料理も、体調や目的に合わせてつくれば、立派な薬膳になります。重要なのは、食材の性質を知り、それを上手に組合せること。そのポイントを押さえながら薬膳鍋5選をご紹介しましょう。

快眠サポート
牡蠣とほうれん草鍋

更年期の女性に多いのが、のぼせ、多汗、不眠など。このタイプにおすすめは今が旬の牡蠣です。

薬膳の古典によれば、牡蠣は体にこもった熱を取り除く作用のある食材。頭にこもった熱を冷ますことで精神が落ち着くので、イライラや不安にも対応します。
スープは、潤す作用にすぐれた牛乳ベースがおすすめ。鉄分豊富なほうれん草を加えれば便秘の予防にもつながるでしょう。牛乳が苦手な方は、豆乳で代用を。鍋の締めは、パスタはいかがでしょう。小麦にも精神安定効果があるとされており、スープにからめれば牡蠣のエキスを余すところなく取り入れられます。

ぷる肌応援
小松菜ゴマダレ豚しゃぶ

冬に向かって、指先の乾燥やほお、目の周りのカサつきが気になります。

薬膳の世界では、豚肉は潤いを与えるといわれています。鍋にするなら少し脂のある薄切り豚肉を使った豚しゃぶを。風味豊かで、良質な油を含むゴマダレでいただけば、さらなる保湿効果を狙えます。薄くスライスしたにんじんを加えれば、気になる目の渇きの予防にも一役買ってくれるでしょう。

冷え対策にイチオシ
ラムのスパイシーカレー鍋

温め食材の王様といえば羊肉。味付けは、おなかを温める効果のあるスパイスを配合したカレー味に!
温めて巡りをよくする唐辛子、血の巡りにいいターメリック、発汗作用のあるジンジャーなどが、体を内側から温めてくれます。

薬味にも、白ネギやパクチーなど発汗作用のあるものを。東洋医学では、これらの食材には外から侵入した邪気(病気の原因)を発散させる作用があると考えられているので風邪予防も期待できます。

食べ過ぎ時のお助け
鶏団子と根菜の塩ちゃんこ

「きのうは食べ過ぎた」というときのおすすめは、ごぼうや大根などの根菜と、低カロリーのきのこを入れたちゃんこ鍋です。
薬膳では大根は消化を促し、胃の中に停滞したものをスムーズに降ろしてくれる食材。食物繊維が豊富なごぼうやきのこと一緒に摂れば便通を順調にしてくれます。消化の負担の少ない鶏団子や豆腐を一緒にどうぞ。

中からつや肌美人に
鮭とニラのみそ風味鍋

温め効果があるといえば鮭もそのひとつ。薬膳では魚の中でも、特に消化器官を温め、力づけてくれる食材とされています。
組合せるのは、同じく温め効果のあるニラ。発酵食品の代表格であるみそベースにすれば、お腹の調子を整える薬膳鍋になります。消化器官の冷えを防ぎ、体のすみずみに栄養をしっかり届けるので、疲労回復に効果的。温め効果で肌のツヤや血色も上向きになるでしょう。
辛味のあるねぎや七味を加えると、さらに温め効果がアップします。

ふだん何気なく食べている鍋も、薬膳の知恵を取り入れて少し目先を変えれば、立派な薬膳料理になります。
北風が吹きつける寒い夜も、鍋でほっと一息つきましょう。

岡尾知子
国際薬膳師

「ロータス薬膳教室」主宰。美容・健康ライターの仕事を通じ東洋医学に関心を持ち、薬膳、漢方を学ぶ。講師活動のほか、雑誌、WEBなどで、暮らしに役立つ薬膳や養生に関する情報を発信する。